舞台

杉原邦生演出作品/M☆3『こいのいたみ〜come on! ITAMI〜 』

そういえば、先日「杉原邦生演出作品/M☆3『こいのいたみ〜come on! ITAMI〜 』」ってのを観た。うちの岩粼も出ていたし、久しぶりに杉原君の演出作品が見れるって事で観に行ったのだけれど、どうも僕にはあんまり面白く感じられなかった。何でだろう。僕…

空の驛舎「エリアンの手記〜中野富士見中学校事件〜」@アイホール

開演の40分ぐらい前に戯曲を読み終え本編を楽しみに見た。まぁ、だらだらと感想を書こう。考えてじっくり書く時間は無いとする。とりあえず観て良かったと思った。それは、関西の俳優の熱演が観れたから。ちょうどこれを観る前日、山の手事情舎の安田さんWS…

 遊劇体/夜叉ヶ池

アイコンな感じ。図像解釈学的な感じがした。記号の強さ。達観しないとああいった表現で「敢えて留める」事は出来ない。否定的な意味ではなく、あのラインで表現を止める。筆を置くタイミングを知り尽くしているから、ああいった表現になるのかもしれない。…

旧劇団スカイフィッシュ/作家・松山賢史

音響・照明費用を極限に下げての裸の劇場。一発目としてとても裸な感じで良かったんじゃないかと想う。しかし、役者への疑問符は消えない。スカイフィッシュの作品には、エロい匂いがある。そのやらしさは、儚い感じがして、ポストW村上チルドレンとして90…

 C.T.T. Selection in OSAKA 

場所:ウイングフィールド 日程:10月10日、11日以下、簡単に感想。10日に靴袋配布&鑑賞致しました。愛宕山レシーブ(広島)『赤い花と白い骨』 トリを飾る。合評会で杉山さんもおっしゃっていた事だけれど、フィクションをフィクションとしてやってらっし…

 空の驛舎/太陽風

伊丹アイホールで観劇。 舞台は、マンションの御意見箱が置いてあるようなセミパブリックなスペース。マンションに住む人は、狭い面積の中に強引に集うので、空中に住んだりしている。縄文時代とは違う。といったセリフが印象的だった。僕もこうした思いはた…

 壁ノ花団 第三回公演 『悪霊』

リニューアルしたアトリエ劇研で観る。 前回壁ノ花団を見た時は、とても淡々とした印象を受けた。僕はMONO時代の水沼さんを全然知らないので、あれなんだけれど、今回の『悪霊』は小耳にはさんだ情報によると「ポップだよ」と聞いていたのだが、確かに「…

 南船北馬一団/ななし

精華小劇場にて観劇。初南船。作・演出の棚瀬さんがドイツ帰りなので、期待して行った。東京でリーディングしていた作品。なるほど、観念的な話だった。時間がすれ違う衣擦れみたいな音を拡声器って拡大解釈したような。昔、僕は大学の頃innocent when you d…

 地点/かもめ

とても面白く観る。今回は大ホールに果敢な挑戦を企てていた。『鴎』の上演はやはり難しい。利賀で見た地点のかもめの方が、ぼくとしては面白かった。時間あればもっと書きたい。

サシャ・ヴァルツ/Körper

とても面白く観る。僕の好きなスーパーファミコンのカセット『レミングス』を思い出した。時間あればもっと書きたい。

 燐光群/「『放埒の人』はなぜ『花嫁の指輪』に改題されたか あるいはなぜ私は引っ越しのさい沢野ひとしの本を見失ったか」

精華小劇場にて観劇。P・ブルックに対抗して付けたタイトルが何とも素敵。 お芝居自体は2時間半。とても放埓だった。ご年配の方の受けが良かったように思える。目まぐるしいのだけれど目まぐるしくはない。長い詩を観ていたような錯覚。

 庭劇団ペニノ/笑顔の砦

精華小劇場にて観る。本当に精華小劇場は良いところだ。大好きだ、精華小劇場。 さて、感想。さて、嗚呼、良かった。滂沱の涙を堪えてラスト。 うちの役者に観劇を勧めたが、作風を感じるのでなく、演技の質感を見て欲しいと想ってのこと。(もちろん作風も…

 『机上の計算式』 深津篤史戯曲塾atウイングフィールド

書くの忘れていたが、これにうちの本條が出ていた。佐藤あいさんと二人芝居したのだ。本條の関西弁が気になった。初日に見たのだが、本條は戯曲家と演出家の間で揺れ動いていたようだ。まぁ、こういう事もあるものかもしれない。もちろん、役者は演出家に従…

 A級Missing Link/人間不老不死なら全て解決

場所はウイングフィールド。楽日に見る。あまり気付かなかったのだが、今年でウイングフィールドは15周年を迎えるらしい。企画名は、「時代を拓く演劇人」。こんな字を書かれたら、どうしたって自分の名前を思い出さずにはいられないじゃないか。地のフロ…

 奇妙さ/岡田利規(チェルフィッチュ主宰)

ワークショップ御披露目。劇場プロデュース。伊丹AIホール凄い。 お客さんの空気が妙な感じだった。それは、ワークショップ参加者のお友達とかが多いせいだろう。僕の右斜め後の人がh.m.p.とかマレビトの会とか地点の話をしていた。いかにもその辺の関係者…

 指輪ホテル/CANDIES girlish hardcore

不覚にもラストで涙が零れそうになった。この「不覚にも」と言う部分に、指輪ホテルを鑑賞する上での、あらゆる要素(パフォーマンス性・メロドラマ性・笑い・ジェンダー・脱力・コドモ・現前性・SEX・etc)が混ぜこぜになっている。こういった作品を見る事…

 dots/ MONU/MENT(s) for Living

こうした作品を久しぶりに見た。会場には演劇界の人々がちらほら。維新派の松本さんもいらっしゃったので、強引に恥ずかしながらお声をかける。他にも大勢の演劇関係者、周辺者の方々。開場が開演10分前なので、何だかロビーはバザーみたいになってきて、…

 地点『ワーニャ伯父さん』

楽日の昼に行く。アトリエ劇研までの道すがら、僕は神西清訳の『ワーニャ伯父さん』を読みながら復習。現代にチェーホフをやる意義、そして主宰三浦基の決意に心打たれる。多くは無いが、地点の作品は数本見ている。利賀での「かもめ」も運よく観る事が出来…

 旧劇団スカイフィッシュ/森谷修治

さて、精華演劇祭Vol.6一発目はじまった。僕のとこのPPTにも来て貰うので観に行く。演出の小嶋氏はうちの芝居を見たことがあるらしい。以下軽い感想。ハードコアなイメージかと想ったら、意外にそうではなく、おちゃらけな感じも結構あった。いや、良い意…

KAVC演劇ジャンクションVol.3「ロビーストーリーとねずみの秘密」

▼仕事帰り、疲れたからだで新開地。風俗に行きたい気持ちを押さえ、KAVCへ。下編のネズミの秘密を観劇。 ▼2Fのホールと地下のシアターで同時に上演される作品。魂消た魂消たシンクロニシティ。ああいった作品を劇場単位でプロデュースしていく試み。見…

 動物の演劇

とても動物の演劇だった。岩下さんと野村さんの絡みがとても面白かった。踊る人は踊りを見せる事を考えるのか踊る事を考えるのか、僕はよくわからない。その違いが何かもよくわからないし、踊ることと踊らされることの違いってのは、何かとても大切なことを…

 辻企画/世界

噂は何度も聞いていたので、とても楽しみにして会場へ。「世界」の作品構成が一部・ニ部と判れており、一部40分、休憩10分、二部50分、合計1時間40分の芝居だった。一部・ニ部でがらりと舞台美術を変化させ、世界の明暗を提示していたように想う。…

 パーマネント・ブレイン・ダメージ

BP絡みでのリーディング公演。演出は杉原邦生。一度、観てみたかったので良かった。オープニングは僕好み。終り方も素敵だった。でも、全体通しての俳優の戯曲の読み方(声)がとても気になった。何故新劇調で台詞を読むのか。つまり、自分が(そして演出…

 hmp 「Rio.」

ハムレット・マシーン・プロジェクトことhmpが日本の戯曲を如何に構成するのか楽しみに精華へ。会場入ると、かなり日本チックで驚き。舞台は横長に使用。役者は基本的に前を向いて話す。この理由を終演後演出家の笠井さんに問うと、台詞が日常的な言語ではな…

 想像力の幅

隕石少年トースター/王様の犬とその側近と宮廷人、観劇評。 僕は作り手なので、余りごちゃごちゃ書かないほうが色々と身のためですが、やや思う所あって書きますた。『想像力の幅』想像力の幅と言う言葉がある。平田オリザ著「演技と演出」(講談社現代新書…

 子供鉅人/ピーナッツ女寝太る

子供鉅人第九回本公演「ピーナッツ女寝太る」@theatre dB、観劇。ポコペンのマスターさんがやっている劇団。昔、一度ポコペンにはお邪魔した事があって、あの時益山さん(マスター)とお話(主にフェリーニについて)したのだけれど、きっと僕のことは勿論覚え…

 Royal de Luxe

思わず唸ってしまいました。知りませんでした。嬉し哀しやっぱ見てしまうあのサイトのコミュ(mixi内)で発見したのですが、これは一見の価値あり。というか、久しぶりに心から感動した。保存版。こういった集団がいるって事を喜びたい。日本に来てくれないか…

 五反田団/ふたりいる景色

アンケートに大きく「居る」と書きました。良かった。照れるけど。時間あれば、また考えてみたい。(っていつもこう書いていて、それ以上書く事がほぼ無い。) ってか、本番間近で、他の芝居観に行くって。。。しかも、関係者4人で観に行ってきましたって。…

 「決定的な失策に補償などありはしない」

で、今回久しぶりにA級MissingLinkの芝居を見た。「決定的な失策に補償などありはしない」なかなかタイトルも嫌いじゃない。パンフには蓮實重彦とキングクリムゾンの話がちらりと載っている。で、僕はこういった言葉を使ってくる人に対して、ある種の警戒心…

 壁の花団/たまごの大きさ

精華小劇場にて「壁の花団/たまごの大きさ」を観る。水沼健作「壁の花団」が2005年OMS戯曲賞を取ったという事で結構期待していた。どういった方法論でアプローチしてくるか、とても興味があったけれど、僕としてはこれといって驚くような方法論は無…