hmp 「Rio.」

ハムレット・マシーン・プロジェクトことhmpが日本の戯曲を如何に構成するのか楽しみに精華へ。会場入ると、かなり日本チックで驚き。舞台は横長に使用。役者は基本的に前を向いて話す。この理由を終演後演出家の笠井さんに問うと、台詞が日常的な言語ではないためと仰っていた。(その時、偶然にも岸昆虫さんともお知り合いになれた。同じ大学だったりするのだ!)全体的にパフォーマンス的な要素が強い印象。舞台と客席との境界は極めて曖昧になっており、客はきょろきょろと頭を動かす事になる。原作は岸田理生「糸地獄」。言葉の数珠繋ぎ効果を多用していたように想う。あれを使用する際、やっぱり言葉の隙間が気になってしまう。一昔前、デジスタ中野裕之が素人さんを何人か集めて、一音一音コマ撮りして、それを繋げる作品を実験的に作っていたけれど、あれぐらいデジタル感覚で隙間を埋めないと、客に伝わるのは、言葉が分断されていると言う当たり前すぎる情報だけだろうなぁって想った。終演後、笠井さんと岸さんと僕とで、缶ビール(岸さんはバイクのためお茶)呑みながらお話したのだが、もっと色々とお話したかった。笠井さんが演出された作品は僕も幾つか観ていて、個人的に印象深いのが、むかし芸術創造館でやっていた演出家ワークショップ(僕も大学生で参加した)の、笠井さんが演出していた作品。とてもかっちょよかった。