パーマネント・ブレイン・ダメージ

BP絡みでのリーディング公演。演出は杉原邦生。一度、観てみたかったので良かった。オープニングは僕好み。終り方も素敵だった。でも、全体通しての俳優の戯曲の読み方(声)がとても気になった。何故新劇調で台詞を読むのか。つまり、自分が(そして演出が)大切だと想ったワードを少しだけ非日常的に強めて読む。あれは演劇臭がした。西洋の真似をしようと頑張った日本を、敢えて今、また新たにああして新劇調にして確かめようとしたのかもしれないけれど、だったら、何か、もうわけわからんが、全員キセル吸ってても、粋だったかもしれない。ただ、僕の中で「少しだけ非日常」ってのが肝で、これがもし「かなり非日常」(おそらく、巻上公一さんレベルの発声方法等。来週月曜日、観に行きますが)であれば、日常・非日常の境界を越えて、何だかわくわくするセカイへ連れて行ってくれたのかもしれない。その他で言うと、上手から二番目にいた俳優がまるで言葉を発せず、些細な行動だけでとても印象強かったのは、良かった。ただ黙っているだけじゃなくって、ちゃんと彼も演技した上で、舞台に立っていた。そして終演後には飴を貰った。さらにファブリーズのサービスもあった。大量の喫煙があった故。飴は喉か。でも、終演後の飴は良い。これ、流行らないだろうか。