子供鉅人/ピーナッツ女寝太る

子供鉅人第九回本公演「ピーナッツ女寝太る」@theatre dB、観劇。

ポコペンのマスターさんがやっている劇団。昔、一度ポコペンにはお邪魔した事があって、あの時益山さん(マスター)とお話(主にフェリーニについて)したのだけれど、きっと僕のことは勿論覚えていらっしゃらないだろうと思われる。またいつか、絶対是非必ず確実に行きたいと思う。ポコペン

さて、おしばいの方は。
予想した通り、良い感触。素敵な場面多々。ラストのピーナッツ女から出てくるふっくら夢の世界は秀逸。特にあの世界の膜の色(黄色)が良かった。以下良かった点を箇条書きに。最初の音楽家さんたちの入りかたが良かった/ラスト盲の退場シーン、そして終幕の仕方が良かった。夢が途切れたって感じで/紙袋を被った男の最初の入り方のシーンが良かった/ずっと小声で話す人とピーナッツ女の対比。そして、小声だった人がラスト拡声器を使うという対比が良かった/照明に手をかざし影を作るシーンがオーガニックに幻想的で良かった/雨が実際に降っている。良かった/小学生が煙草を吸う直前の躊躇いの間が良かった/踊るシーンがよかった/時計の音が良かった/舞台の高低さが良かった/ピーナッツ女の椅子の音が良かった/サックスがよかった/音楽家さんたちが、シーン毎でのきっかけを待つ瞬間が良かった/扉を開けたら突然バーになっていたときが良かった/セリフの言葉が良かった/演出が良かった/世界観が良かった

役者の演技については、ちょっと疑問を感じたけれど、あのまま突っ切れば独特な感覚は生まれると思う。久しぶりに良い「芝居」を見た。

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