おなかすいた

▼標題はいまの正直な気持ちです。

France_panのホームページを更新しました。ずっと「ありきたりな生活」のままで、すみませんでした。こういうのはもっとちゃんとやった方が良いことは重々承知の上なのですが、どうにもこうにも、気が進まず。僕の先輩でI先輩って人がいるのですが、その人は某団体をずっと昔に辞められたのですが、話を聞くとI先輩は一人でかなりの作業量をその団体に捧げていたみたいで、それであーなってこーなって(詳しくは知らないので控えます)、辞められたらしいです。集団の存続って、とても微妙なところがあって、最近はそればっかりずっと考えていて、結局のところ「あ、こいつと頑張ろ俺」ってノリがもっとも重要だったりするわけなのかな、とかも考えています。そして考え過ぎもよくない事はこれまた重々承知で、だから気楽にやるのも一つの手なのです。バカにならねば。
http://frpn.com/top.htm

▼この集団の芝居が好きだから私はここに所属しています。と心から言える俳優が関西に何割いるのか、最近気になる。気にしだしてもしょうがないのだけれど。惰性で続けていくしかない状況ってのも、正直あるわけで、関西の場合。さらには、作品の方向性がぐいぐい変わる演出家とかの場合(例えば僕)は、そういった事を考えている俳優も多く、といってもうちは人数一桁ですが、きっといるはずで。僕はもっと、みんな、ダブル所属しまくればいいのにって本気で考える。東京の例でいうと、それは青年団とサンプルとか、青年団とデスロックとか、殆ど青年団基軸になっちゃうかもしれないけれど(他の例を僕はあんまり知りませんすみません)、でもそういうでっかい土台がなかろうが、ダブル所属する事で生まれてくる風は絶対にある。ダブル所属が変に流行って、人材がぐちゃぐちゃミックスされればいいんじゃないか、大阪、もんじゃ焼きみたいに。

▼ダブル所属したときに、おそらく劇団へ払う金銭が無くなるだろう。無くさざるを得ない。するとノルマ制度か、助成金狙う制度になる。ノルマ制度は僕は嫌いなんだけれど、大阪の観客数現状を考えると、ノルマをせざるを得ない。パー券売る並に、チケットを広範囲にわたって売るには、ノルマも必須かもしれない。あと、助成金狙う団体が増えることもとても良いことだろう。劇団同士で助成金の狙い方を学習だって、した方がいいんだ、大阪。(←これはちょっと知り合いの制作者何人かに本気で声かければすぐに実現されると思う。)ということで、ダブル所属は良いことばっかりだ。悪い事が思いつかない。思いつかない、という気分にいま僕は浸っている。

▼あと、そうそう。France_panのリンクページも更新しました。これは、僕の独断と偏見に基づくリンクなので、もっとあれば是非教えて下さい。そして、リンクページ作成に当たって思ったのは、「大阪にはやっぱり批評家がいないぞ」って事。中西さんが多分断トツで一番見ていて、情報発信も断トツで、企画力も断トツなんだけれど、中西さん一人で大阪シーンをぐるっと変えるのは相当大変な事だろう。(でも、上映回とかから生まれる批評家、創作者もきっといるだろから、あれはめちゃ意義がある。そしてそれが行われるフィネガンも大阪において、様々な情報を得るための、一つの裏拠点になっていると言えるだろう。フィネガン界隈の舞台芸術への貢献度をドキュメンタリーしても、絶対に面白いと思う。)演劇だけを見るってのはダメで、演劇を一つのジャンルとして見る批評家がやっぱり増えて欲しい。そして、僕は批評は創作者から出発して良いし、むしろそっちの方が健全な気もしている。1954年にトリュフォーが「フランス映画のある種の傾向」を発表して、それまでのフランス映画の大家の何名かを辛辣に批判したことは、いまの大阪小劇場の作り手は覚えておいて良いと思う。
http://frpn.com/link.htm