▼桃園会、ダイダラザウルスを観た。孤高って感じの世界で、本がかなり難しいように思った僕はたぶんあんまり物語を必死で追おうとしないタイプの人間なのかもしれない。(たぶん僕が岐阜出身で関西に愛着を持っているかどうかみたいなことも大いに関係してるだろうとも思った。)それぞれのキャラクターとして、僕はやっぱり橋本さんとか川井さんとか森川さんの演技に、深津さんの多層的な部分というか、おちゃめな部分といったら良いのだろうか、そういうのを勝手に発見したような気持ちになる。お茶目を別の言葉でいえば優しさとか、包容力とか、そういうのになるのだろうか。優しいけど深い感じ。でも僕はやっぱりバキバキに尖りまくった深津さんの方が好きなので(そういう意味で本はバキバキに尖っている気もしないでもなかったけれど、演出面とかスタッフワーク的なものでは無茶というか馬鹿はあんまりしてない気もした。それが安定した集団創作ってことなのだろうけれど)、客層とか全然考えず、ぶっ飛んだやつをそろそろ一本、大阪でやって欲しいという僕の勝手な思い。でも、ダイダラでも十分ぶっ飛んでいるとも言えるけれども。でももっとぶっ飛んでるやつ昔見たもん、深海魚ってやつ!

▼深津さんや、太陽族の岩崎さんや、空の駅舎のけんしさんなど、大阪の先輩劇団の方々は、昔は相当やんちゃな芝居を作っていたと聞いていて、なんであんまりやんちゃをしなくなったのかって事を考えてみたりする。年齢を重ねれば落ち着くってのは一つあたりまえなこととしてあるだろうけれど、それぞれにアーティストだから、どっかで絶対変態だから、ひそかに変態魂が燻っている気もしないでもない。そうなってくると何が悪いって、やっぱり土地か客か時代か劇場か劇団というシステムか、とか色々考えると悩む。悩んでてもしょうがないんだけれど、僕が悩んでもどうしようもない。

▼あと、芝居とは全然関係ないけれど、北アフリカがものすごい事になっていて、サッカーで日本が優勝したってのも良いのだけど、ドーハにはアルジャジーラ本拠地があるって事も覚えておいてよいと思った。アルジャジーラの副音声を日本語でやっているのも、かなりもう有名だと思いますが、一応貼ります。
http://english.aljazeera.net/watch_now/
http://www.ustream.tv/channel/1909539