▼本の会は終わって、次回は安部公房「壁」をやることになった。3月5日(土)18:30〜だと思います。場所は、ゲイトマウスカフェです。

▼しかし、店主のヤコさんも本の会常連のヤマモトさんも相当に本を読んでいて、文学トークについていけない場合がある。やっぱり古典や名作はちゃんと読もうと思わされる。この「思わされる」ってのはかなり重要だと思っていて、舞台芸術を見て私も舞台芸術で頑張るぞーと「思わされる」舞台に出会いたいのだけれど、なかなか無い。いま、少し創作と距離を置いて(というのも2011のFrance_panの予定は今の所一切無い!)初めて分かってきたことなんだけれど、自分がやりたい事と、手近な範囲で見える所で行われている事とは、意外な程の隔たりがある。この話をこれ以上ここで膨らましてもあんまり意味が無さそうなのだけれど、この隔たりに気付いたからには、何かしら行動に移していきたい衝動に駆られる。腰を今すぐ上げるつもりは無いけれど、いまの距離感だからこそ、この差異に気付けたのだとも思う。やっぱり近すぎて見えないものがあって、2,3歩後ろに下がれば、それは自然と見えてきた。こんな事は当たり前の話過ぎるけど、こういった当たり前のことを前提にして、生活していきたいです。

追記
他人のクリエーションと自分のそれとが隔たっている事なんて当たり前ですが、作品の単純な仕上がりや方向性とかそういったレベルの話ではなくて(もちろんそれも重要だけれど)、それよりもずっと前段階の、創作活動を通じての精神の充足や初期衝動の満たされ方などのレベルでの話で考えています。このことは、舞台芸術の現状認識の違いや、未知なる可能性をどこまで信じれるのか、といった話に落ち着く、ある意味とても単純明快な話だとも思います。