初上部消化管内視鏡

▼2週間ぐらい前からずっと胃の調子が悪くて、病院へ行ったら1週間分の薬を処方されたのでそれを飲み続けたのだけれども、改善の見込みがあまり無さそうで、これはおそらく胃カメラの流れだと思いながら21日金曜日仕事終わりで上新庄の行きつけの医院に行ったところ、やっぱり胃カメラしましょうと言われた。何なら明日でもいいですよと言われ焦ったので少し待って下さい考えます、と少し高い声を発したものの、一瞬で考えは変わり怖いものは早くに済ませた方が良いという思いで、明日お願いしますと言った。そういうわけで、本日22日午前中に胃カメラをやった。胃カメラをやった、という表現はなんとなくぶっきらぼうなイメージを与えかねないけれど、僕はそこの医者はとても信頼しているので、胃カメラをやって頂いた、という気持ちでいっぱいです。

▼僕は今年30なので、まだ胃カメラで胃の中を見られたことはない。(全く自慢でも何でもないけれど、お尻からのカメラなら入れられた事はある。)胃カメラをするにあたって、何よりも驚いたのが喉の麻酔で、イソジンする時に出てくるようなあの極めて小さいコップに入れられた麻酔液でウガイをして下さい5分程度じっとしてて下さいと言われたので、喉の奥の方へ液体が行くように頑張って首を後ろに反らせていたのだけれど、1分も経たない頃に喉がしびれ始めて、うまく口から呼吸ができていないような状態になって、喉は完全に麻痺していた。その時僕は自分の状況を、マトリックスキアヌ・リーブスがエージェントの変な力で口が無くなっちゃったみたいな状況と重ね合わせて考えていたので、恐怖心3割好奇心7割といった感じでその場の雰囲気を楽しんでいた。(僕は往々にしてそういった自分に差し迫っている状況を他人事のように楽しもうとしてしまう悪い癖があって、社会人生活を送るのが難しい場合が多い。)

胃カメラはするするするすると入るが、まず食道で一回飲み込まないといけない。その時ちょっと嗚咽感がある。また、途中途中でも多少の嗚咽感があって、本気でゲップしたいのだが、事前に胃カメラについてインターネットで検索して得た知識によればゲップはしない方が良いとなっていたので、ゲップの欲求は制御して頑張った。診断の結果、食道が荒れていて逆流性食道炎ではあるといった判断が一つ。あと十二指腸へ繋がるところ、幽門前庭部(だと思う)に少し糜爛が見られるとのこと。糜爛とは、ビランと読むんだけれど、僕は全く知らない言葉だったので、検査を受けている時は、「ビランって何ですか?」と聞く余裕もなく(胃カメラ飲み込んでるから言葉が殆ど発せられず画面を、つまりは自分の体へ侵入するカメラがとらえる映像を真剣に見て意識を紛らわすようにするんだけれど、先生は画面画面で逐一説明をしてくれるのはありがたいけど、僕は聞くしかできない状況なので)、僕は思わず「ん?」と先生に言った。すると先生は「ビランとは、潰瘍の一歩手前という状態です」とちゃんと教えてくれた。僕はビランの意味がわかったという喜び以上に、「ん?」だけで意味内容がちゃんと伝わったことの方が嬉しかった。

▼いずれにせよ、何週間も薬を飲まなければいけないっぽいので、あんまり酒が飲めないと思いますが、大目に見てやってください。あと、胃カメラはどうせ近い将来最低でも1回ぐらいは経験するだろうから、大したこと無いっちゃ無いんだけれど、聞くところによると、上部消化管内視鏡胃カメラ)と大腸内視鏡(お尻からのカメラ)を1日にいっぺんにやる検査スタイルもあるらしい。それはAV界隈で言うところの3穴同時に近い気もするけれど、ああそういえば僕は男性だし全然違うし女性だとしてもそれは2穴になるんじゃないか、といった事を今自分は本気で書いているのかどうか全然わからないけど、全く楽しんで無いかと言ったら嘘になる。