小屋入り間近

▼ばたばたしている。昨夜、速水からメールで「今から美術用の机を持って行きます」ときた。AM3時。実際は、4時に来た。不機嫌に僕は机を受け取ると、速水はすぐに帰っていった。凄い人だ。

▼色々と見逃した公演が多い気がする。A級も遊劇体も観たかった。あ、ワンダリングパーティーは観た。って書いたかな・・・? あと、下鴨車窓も観た。観た芝居の感想を全然書けて無い。しかし何よりも悔しいのは、SPAC春の演劇祭にちっともいけなかった事。一つぐらい、本当に行きたかった。ああいった演劇祭を関西近辺でも行ってくれないかな。世界とまで言わないので、全国津々浦々、良い芝居を関西に呼びたい。呼びたい連盟を組めないものか。呼ぶぞ連盟でもいいけど。

▼そう言えば、学劇王の1次審査会が7月8日あったのだが、稽古で行けず。なんだかんだで、僕以外のメンバー全員が集まったらしい。ちくしょう、行きたかった。話したかった。その後、土橋さんや小嶋君からメールで、「こっち来なさいよ」的な連絡。行きたかったですよ。でも、小屋入り間近で。すみません。聞く所によると、審査会の後に飲み会に是非行きましょうって言い出したのは、私らしい。。。。すみません。

▼審査結果はまだ公表されてないから書かないけれど、ま、思った通りの結果になった。時間が無いなか、頑張って審査評は送った。それがどう読まれ、どう思われたのかは、とても気になる。関西では演劇人同士、そんなに集まる事もないし、考えをぶちまけ合う事も少ないので、その審査会が録音でもされているのであれば(ま、絶対されてると思って書いてますが)、是非mp3で僕のメールアドレスまで送って欲しいです。

川村毅著「歩きながら考えた やさしい演劇論集」を今こっそり読んでいるが、確かに「やさしい」から、逆に俳優がこういったモノを読むべきだろうなと思った。俳優に演劇的知が必要かって言われれば、それはまた議論すべきことだろうけれど、少なくとも現代劇という大きなくくりに入るだろう芝居をやっている人たちは、少なからず演劇を縦にも横にも見なくちゃいけないし、演出家がいくら口で言い放っても、書籍の強さってものはある。ジャズの世界だと、「やっぱマイルスですよね」の一言で友達同士になれる、みたいな事がおこったりするけれど、舞台芸術にもそういったものが起こる、ってぐらい誰かや何かが、くっきり屹立しなくちゃいけないんだろうな、賛否合わせて。だから、色々な書物を手繰り寄せる中で、自分だけが信じてるものが、色々な人が信じてるものになって、やがてその信じられているものに対しての反発が起こって、といった流れを理解し合えることが大事だと思う。手を伸ばせる範囲は、今や無限大で、リアルタイムにNYの演劇事情だって知ろうと思ったら知れる。手を広く、深く伸ばしてる人は、同じく手を広く、深く伸ばしてる人と握手をしやすいポジションにいる。