実践的教育論C、だったかな・・・?

▼母校阪大にてWSを担当させて貰う。私は、12月20日、1月10日、1月17日の3回を受け持つ。総勢30名程(今日は26名だった)のクラス。基本的にその授業は教職の一環で採るクラスなのだが、第一回目の私のWS、全員に自己紹介をやって貰うと、「先生になるつもりは全くありません」といった意見や「暇なのでこのクラスを採りました」「体育会系の人は本当にヤバいですよ」といった痛快(考えようによっては極めてKY)な発言が多く飛び出た。正直とは痛々しいほど素晴らしいなぁと思いながら、みんなの自己紹介を聞いていた。非常に驚いた事に、このクラスではまだちゃんと自己紹介をした事が無かったという。演劇WSをやるのに、他人の素性もわからない状態でゲームなり発声なりさせられていたか。。。と考えると複雑な気持ちになった。どうなのかなぁ。名前なんてどうでもいいけど、一緒に舞台を立つのであれば、相手の事を多少でも知りたくなるのは当然。実際、大学生たちは皆の自己紹介をニコニコ聞いていたし、自分が自分について発言する際もドキドキしながらもニコニコしていたんじゃないだろうか。「暇だから採った」という兵(ツワモノ)も、他者とのコミュニケーションを遊べるクラスだからこそまだ続いてるんじゃないだろうか。

▼もちろん、いきなり自己紹介される甘えた授業体制ってのもわからないわけでもない。厳しい訓練の中、相手がどんな果物が好きでどんなTVを見ているとか、全然関係無いのである。でも、厳しい訓練でもないし、実践的に教育をしていく人をはぐくむのであれば、人と人との距離についてもっと慎重になってもいいと思う。という僕はただ皆がどんな人か知りたかっただけなんですけどね。

▼最後感想シートを書いてもらい、それをTAの方にコピーして貰い、僕はそれを翌日の忘年会の事前に一人モスバーガーで読みながら、色々な想いに耽っていた。楽しいWS。。。僕ははっきり言って「自己紹介して下さい」ぐらいしか言ってない。自分たちで十分楽しいものに仕上げている、という自覚をいやらしくならないレベルで持ってもらえたら幸い。次回も帽子被っていきます。