諸人挙りて!!!!!

▼更新できていなくて。色々と書かなくてはならない事が一杯あるような気が勝手にしているのに、全然書けていなくて。ご勘弁(誰に)。

▼振り返ってみます。グーグルカレンダーを見てみる。

大枠で振り返れば、6月はスタッフさんとの連絡・役者さんとの連絡で手一杯の中、若い演劇人のための基礎講座があったり、シアトリカル應典院でのオープニングイベントがあったり、応募の締め切りがあったり、誕生日があったり(これはどうでも良いか?)、てんやわんや。

▼貝を棒でのスタッフに関して

スタッフさんに関して、今回の美術担当が、Giant Grammyの西本卓也さんに決まり、今からワクワクしている。残念ながらGG(略しちまったよ)は未見であり、役者さんの事も一人を除いてちっとも知らないけれど、西本さんの仕事ぶりは、現在の関西小劇場界エンタメ部門(?)で、とても素敵な業績を残されている。と想っている。同感の人は、きっと何十名かは関西にいると思う。何百名かな・・・?で、あそこの劇場にこんな事しちゃうぞ、みたいな感じになればと想っている。男の舞台と女の舞台は、違うぞ、みたいな。詳細は、またお伝えしていきます。演劇情報はどんどん開放的になっていくだろう。戯曲全文載せたり、美術プランを事前にお伝えしたり。戯曲全文に音響と照明のキューが入っていたら、さぞ業界人は面白がるかもしれない。企業秘密とか言わず、そういう開放性やアクセサビリティがあっても良い。

▼役者さん

公募して数名の役者さんが来て下さいました。遅れ馳せながら、有難うございました。ご縁があった役者さんもご縁が無かった役者さんも、今後とも何卒よろしくお願いします。良く言われる事ですが、オーディションに落ちた=駄目な役者、では決して無いのです。特に芸術分野に関して、そういった事は決して無い。色味とか肌理とか、その辺の瑣末な事が芸術にとってとても重要だったりするので。
本音を言えば、オーディションは一週間ぐらいかけて、その役者の伸び具合も見ながら決めた方が良いに決まっている。僕は、彼/彼女らの言動を見ていて、何度ダメ出しをしたくなっただろうか。でも、一日限定のオーディションでダメ出しなんかしたら、それこそその人の心の傷になってしまいはしないか。とか考えたら、僕はじっと観ることしか出来なかった。依然、岸田國士のオーディションに参加してくれた方で、残念ながらその時合格はしなかったのだけれどって人がいて、先日その子に会ったとき、彼女から「時間あるときに、稽古場見学させて貰っても良いですか?」と言われたときは、いっぺんに彼女の事が好きになってしまった。長くて変な文章になってます。何か、すみません。

▼6月12日、シアトリカル應典院でのオープニングイベントがあった。500円でspace×drama2007全参加団体の催し物が見れて、しかも麦酒やらお菓子やらが付いてくる、尋常じゃないイベントだ。お客さんの身内度も尋常じゃなかったのが残念だけれども、とにかく何とかイベントは終了した。僕たちは、過去の写真を写しながら、ひたすら『貝を棒で』について話すって催し物をした。僕一人で話すのもあれなんで、永見と一緒に話した。トークショーみたいな形だ。話の中心は、「『貝を棒で』は決してエロい芝居ではない!」という僕の方便だったのだけれど、僕が「決して『貝を棒で』はセクシャルではありません。僕はセクシャルが嫌いです」って話している時に、タイミングよく前回の芝居(前向きな死に方)の時の永見のお尻のアップが映ったのは、笑ったなぁ。今回、『貝を棒で』は中・高校生を各回20名招待するのだが、マセタ十代に来て貰うよりはウブな十代に来て欲しい。学んで欲しい。そして親に僕たちは訴えられる構図。それは避けたい。

▼6月14日には、若い演劇人のための基礎講座があった。多くの方の参加があり、とても嬉しく思っています。さらに、皆さんの参加意欲がとても高くて、受動的に来たと言うよりも、むしろ能動的な匂いをぷんぷん放っていて、後ろから見ていてとても気持ちがよかったです。講義ありWSありと、3時間お疲れ様でした。次回は、7月19日(木)です。

▼6月14日の帰り、ウイングフィールドに寄って、中島さんの面会日、というものに行く。基礎講座終了後のオリザさんも会場へ先に向かいました。会場には、著名な演劇人がちらほら。桃園会の深津さん、北村想さん(初めて肉眼で見ました!)、ジャブジャブサーキットのはせひろいちさん、太陽族の岩崎さん、空の驛舎の中村さん、虚空旅団の高橋さん、精華の丸井さん、京都舞台芸術協会の水沼さん、無宿編集者の小堀さん、ウイングフィールドの福本さん、その他諸々。書ききれません。こういう場にいて、僕がよく妄想するのは、「この会場が爆破されたら、どうなるのだろう。。。」みたいな事。琵琶湖ホールにチェルフィッチュが来たときも、そのような妄想をした。そのときは太田省吾さんとか山下残さんとか、京都方面の方々が多くいらっしゃいました。(俺は演劇ミーハーか!!!)永見は開始時間から面会日の会場にいたのだが、彼は僕を見るや否や涙目で「本当に中島さん、いい奴ですよぉぉぉ」と語った。きっとそうなんだろう。人が演劇を作り、演劇が人を作っていた。その日、講座終了後で時間も無い中だったけれど、会場に行く事が出来てよかったと思っている。

▼6月19日、京都宇治市にある平盛小学校にてオリザさんの実演授業見学。授業の3限目開始時刻が10時40分、早い!! 近鉄に乗って宇治まで向かった。景色なども楽しかった。見学だけだと想っていたら、生徒の数が若干足りないとのことで、ヘルプに回る。小学生と一緒に台本を読む。一緒に台本を作る。机は低い。5限目の発表会は、1組・2組合同。4限目には劇団衛星さんの身体を使った授業。充実した一日。発表会終了後、すぐさま駅に向かい、京都芸術センターへ。実演授業の続きで、コミュニケーションティーチングに関するシンポジウムがあったのだ。京都芸術センターに着いたら、裏アートマップがやっていた。これも一通り覗く。好みの作品が3点ぐらいあった。シンポジウム始まるまでに時間があったので、図書館で日本劇作家協会から出ているDVD『二時間からできる演劇授業用例集』を見る。実演授業漬けにしてやろうと想って観たのだが、とても面白かった。永井愛さんの授業が、即興だったのが意外だった。谷川俊太郎氏の授業が、何か強引で良かった。
シンポジウムはとてもとても充実したものだった。演劇の未来なんてものがあるかどうかなんてしったこっちゃない、と気張る人も、ついつい演劇の未来を見据えちゃうような、希望などが見えてくるようなものだった。今、手短に取急ぎ感満載で日記書いているので、これについては書ききれない。6月19日の詳細情報は、過去のものですが、こちら

▼桃園会の岸田國士小作品集、とても純粋な演出で岸田戯曲が今も尚健在である事をぱぱっと証明していた。純粋な演出って言うのがひっかかる人もいるかもしれないが、衒いが無く、演劇的に一番良く見える方法を考えて純化するとこうなったよ、みたいな作品でした。センスがあるから、演出面でのああいった取捨選択が出来るのだろう。戯曲レベルでの完成度は半端ないし、深津演出の手触りがとても暖かくそして優しく、心が洗われる気持ちがしました。そして、可児君の面会日の面白さったら、なんだろうか!!岸田戯曲賞ってのは笑える作品で取った方が良いのか。とまで思えてくる面白さがあった。
そして桃宴会の次回公演タイトル、何かやってくれそうな気配。