メガネが呼ぶのだ

▼ヨヴメガネという演劇団体がいる。三人組なので、トリオと呼んじゃっても良いかもしれないが、彼らは全員脚本家だ。メガネの脚本家が三人集まってヨヴメガネと言うらしい。ホワイト・デーだというのに、僕はメガネの男3人と飲んでいた。打合せだ。思わず僕もメガネをしたくなる。メガネ欲がかなり高まった。
▼さて、そのヨヴメガネから僕は演出依頼を受けているのであった。本当に嬉しい。僕で良いのかとも想うが、僕で良いらしい。良いんだ。僕で。その確認が出来ただけでも、メガネに囲まれた価値はある。メガネメガネと何て失礼な事書いているんだと想われる方もいらっしゃるかもしれませんが、いや、三人とも本当にメガネなのだ、そして三人とも凄く素敵な人たちであった。栗田君は筒井康孝フリークのメガネっ子。松永君は、おもわず「さん付」してしまう程年上に見えるがなかなか妙にコアな匂いがして怪しいメガネっ子。そして森本君は、桃園会で演出助手しながら様々なところに出現する天王寺代表メガネっ子、といった三人。トークは漫画の話から、映画の話から、かなり雑多に展開。三人とも様々な場所での活動暦があったりするので、興味深い話を幾つも聞いた。町田康の話などとても面白かったが此処で書いていいのかよくわからない。余りまだ親しく無いので、ここでどれくらい情報公開してしまってよいものか判断しかねるが、本当に面白い興味深い三人であったのだ。栗田君は岐阜人だし(大阪まで十八切符で来ている!!)、松永君は和歌山県から来ているし、森本君は元広島県、そして今は飛田新地付近に住むという、何だかよく判らない場所に住む三人のメガネ集団なのだ。熱っぽく映画や漫画の議論をしたのは、久しぶりだった。もっと時間を作って最近の映画も見なければとつくづく想った。いずれにせよ、ヨヴメガネ、何卒よろしくお願いします。

メガネ男子

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