仕事で知り合った人も

▼人間は生まれて何度ぐらい出会い系をするのか。助産婦から始まり、乳母親類近所付き合い保育園義務教育習い事高校大学専門学校塾公文式サークルバイト就職ネットetc。僕は自分で作った出会い系ばかり大事にする傾向があるのかもしれない。と想って鬱気味になる時がある。若干本当だ。打算的・合理的に生きようとすると、人間は付き合いの幅を狭くする。これは、結果的に全然合理的ではない。だって、そもそも人間の存在自体、全然合理的でも何でも無いし、付き合いだって、究極の合理性を求めるのであれば、試験官ベイビーとかクローンとかロボットとか、そういう話になる。非合理的な存在同士が非合理的にああだこうだするからこそ、付き合いって面白いわけで。そういう事を、暇な時間、床にうつ伏せになっていたりすると、ふと、気が付く。

▼で、今日仕事場で、特に今までしっかりお話もした事が無かった人から、スペアーの感想をメールで頂いた。その中には、ポストロックの話も混じっていたりして、モグワイと書かれていた。とても嬉しかった。仕事で知り合った人も、ああだこうだ出来る存在なのだ。よし、モグワイ!!

▼明日は、京都造形の春秋座にて田中眠の独舞がある。行かねば!!と前日にして想いを強める。まだ未見だった「たそがれ清兵衛」を借りてきて田中眠の演技を見る。渋い。そしてあの死に方、ほんの数回前後に動くだけなのだが、その動きに人生が濃縮されている。

リチャード・パワーズ「舞踏会へ向かう三人の農夫」をやっとこさ読み始める。大学のゼミで読みたかった。