FP第二期

▼スペアー、執筆中。稽古にて詩を朗読させる。参加者は加藤・永見。二人とも身体が硬い。理解出来ないものに対する考え方を話し合う。理解出来ないものを廃除しては何も産まれないと。今回の芝居、恐らく独白が重要になってくるので、気合を入れて欲しいため、何故か降神のCDを二人に貸す。二人とも大層困った顔をしていた。

▼稽古後ちょっとした祝杯をあげに。永見はしきりに「第二期」と連呼。うちはハードロックバンドじゃない。でも、ま、いいか。最近永見の人間臭さに助けられる事が多い。

▼帰宅途中、以外に近所に住んでいるOの家へ。キングクリムゾン、ピンクフロイド等、王道プログレを借りてくる。一応理由は執筆のため。彼は僕の高校時代の後輩で、昔からロック魂を共有している。ツェッペリンのブートレッグを異常に持っている。尊敬できる。井戸掘りまくっているのだ。僕は随分久しぶりにあの辺の音が聞きたくなった。ただ、僕の大好きなGONGのCDを彼は持っていなかった。理由は高いからだそうだ。何だ其れ。

▼懐かしの友からメール便り。そのメールを敢えて深夜に返信する。そしたら、彼女は敢えてお昼にメールを返す、ときた。「敢えて」を遊べる仲間がいる事は素敵だと思う。最近ちょうど映画SMOKEを見直す機会があって、ハーベイ・カイテル演じる煙草屋のオヤジとウィリアム・ハート演じる小説家が二人で話す最後のシーンは、正に「敢えて」を遊んでいるような感じで大変泣ける。秘密を共有出来るものこそが友だ、といってウィリアム・ハートを見つめるハーベイ・カイテルの顔。そしてラストのくだり。人間の関係性について考える。煙。