▼現在、France_pan内で大変重大な問題が発生しております。関係者の方々、そして公演を楽しみにされているお客様のため、そして私たち自身のためにも、このブログ上にてその詳細を報告させて頂きます。

11月公演予定でありました「豚とオートバイ」(作:李萬喜 翻訳:熊谷対世志)に関しまして、私たちの不手際で上演許可申請を行えていなかったと言う事実が発覚致しました。既にフランスパンのHPにて確認されておられる方もいらっしゃるとは思いますが(http://frpn.com/stg/s9.htm)、その詳細を恥を忍んでお伝え致します。

そもそもこの事実は、翻訳者である熊谷対世志様のご指摘(私宛にメールを頂きました)により発覚したものであります。それまで私たちは上演許可を得たと想い込み公演準備を進めておりましたが、全く持ってそのような事実は無く、ただただ制作の連絡ミスで今に至るわけです。本当にお恥ずかしい限りです。関係者の皆様にはこの場を借りてお詫び致します。誠に申し訳ございませんでした。

▼そもそも初めて「豚とオートバイ」に触れ、この作品を上演しようと思ったその時、私が熊谷氏、及び日韓演劇交流センター、李萬喜氏へのコンタクトを試みれば良かったのです。しかし、私はそうした連絡(つまりは許可申請)を制作の間屋口に任せたままにしていました。(ここでフランスパン内部事情の告発をするつもりはありません。しかし伊藤・間屋口の不備があった事だけは、ここに記しておきます。)そして結果は今の状況です。何も弁明出来ません。ただただ、私たちに非があるのみです。私たちに欠けていたのは、著作権許可申請といったお堅い言葉とは全く違った次元の「人の想い」です。私たちの誠意が欠落していたのです。集団作業で人間性が絡み付いてくるような演劇の現場の基本的な地点から足を完全に踏み外していたのです。「人の想い」は演劇と同じでナマモノなのです。悔やんでも悔やみ切れない過ちを犯してしまいました。時間は逆戻りしません。今後どういった対応をしていくか、真摯な気持ちで一歩ずつ進んでいこうと思っております。

▼当然ですが、現状私たちFrance_panは「豚とオートバイ」の上演許可を得ていません。上演の承諾を得るべき李萬喜氏、熊谷対世志氏、そして日韓演劇交流センターさんへは、多大なるご迷惑をおかけしてしまった状態なのです。勿論、このまま第九回公演をキャンセルしてしまう事を私たちは望んでおりません。最悪のケースとして、それを見越して現在行動を取っておりますが、ホームページにも記載されている通り、第九回公演は鋭意製作中であります。現段階として、私たちは翻訳者の熊谷氏と一からコンタクトを取り直し、上演希望の想いを遅蒔きながら述べております。失礼極まりない上演告知をしてしまった不躾な私たちのコンタクトを受け入れて下さる熊谷氏の御好意(通常であれば、そのまま跳ね除けられます)に感謝の気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいです。

そして今後の展開がどうなるのか私としても非常に不安な部分はあります。しかし「豚とオートバイ」上演の承諾が得られるよう、誠心誠意努力していくつもりです。この問題に関しての情報や「豚とオートバイ」への想い等は随時私のブログもしくはFrance_panのHP内にてお伝えしていこうと考えています。

本当に未熟な私たちではありますが、何卒今後ともよろしくお願いいたします。

そして関係者の皆様、重ね重ね誠に申し訳ございませんでした。
個別にまた、連絡の方はさせて頂きます。よろしくお願いします。

France_pan代表 伊藤拓