應典院、オンオフ、村上君

▼6月にトークゲストとしていろいろ呼ばれたのでその情報をあげました。(あと、このブログ書いた後に思い出して、7月の芝居と8月のトークについても足しました。)もう一つ呼ばれているのもあるので、その情報も近々あげます。呼んで頂ければ、僕のスタンスは基本受けるスタンスです。演出家として呼ばれるのが一番うれしいですが、そういった経験はまだまだ少ないです。大阪では別の演出家に依頼してやる、といったスタンスの劇団が少ないようにも思います。一人芝居ふぇすとか、演出家と劇作家のコラボとか多いので、そういった機会がもっと増えるとよいと思っています。先日、バクダットカフェとコトリ会議がコラボしたのを見ました。主宰の二人とも作・演出もやるのですが、バクダッドの泉氏が演出を、コトリ会議の山本氏が作をしていました。シアトリカル應典院のSPACE×DRAMA絡みの二人が、シアトリカル應典院で合同公演を打つ。という、その感じが良いなと思いました。SPACE×DRAMAは地味に大阪小劇場の登竜門的なポジションを獲得しているし、参加することで劇団同志が絶妙のバランスで絡み合っているので、素敵な企画だと心から思っています。若手でやる気のある方は、どしどし出て、SPACE×DRAMAを踏み台に、大阪小劇場をどしどし盛り上げてほしいです。

▼バクダッドとコトリの合同公演、ルドルフ、マレビトライブを今週は見ました。今日、努力クラブ席が空いていれば見ます。マレビトライブvol.2に関してはとてもいろいろと思うことがありました。最近、芝居を見ながらエロチックな気持ちになるかどうかを、自分の見る軸にしています。エロチック=性的興奮ではなくって、もっと広い意味でのエロティシズムです。マレビトライブのアパートで僕は久しぶりにエロチックに作品に対峙できました。僕の演劇原初体験が、高校演劇の先輩の芝居を至近距離(野田の贋作罪と罰でした)で見たことも影響あるかもしれませんが、オフな状態(説明省略)である俳優の顔を覗く面白さみたいなもんがあります。そういった意味では、バクダッドとコトリの合同公演でも、ルドルフでもオフな状態を覗き見るといった体験はあまりなかったです。やっぱり、オンな状態をキープするのが、総じて見世物をやる人の一般的な感覚で、人様に見せるのにオフってこたぁないだろう。といったことと、どのように格闘できるのでしょうか。一億総俳優論でいけば、オンもオフもないかもしれないし、オフさえもオンであるといった視点は当たり前に持たないとだめだろうし、云々。

▼わが星を見に行った日、アトリエ劇研ではC.T.T.がやっていて、ユウグレチャが面白い試みをしたそうです。それに怒った人がいたりとかいなかったりとか。村上君の仕掛けたことを見てない僕がここに書くのは変な感じがするので少し控えますが、彼のやったことをうわさで聞く限りとっても面白いし、そのことに怒りを覚えた人たちともいろいろ話したいし。といったことは大いに思いました。簡単に言うと客席にサクラを仕込んで、舞台上では俳優がJ-popをうろ覚えでふにゃふにゃやってて、それは普通に全然面白くないんだけれど、サクラが笑うもんだから、「あれ、これ面白いの?笑っている人がいる」的な空気が会場で出て、結果的に笑う人もいれば、怒る人もいて、合評会で「あれは、すみません、サクラだったんです」と発表されて、怒る人もいれば関心する人もいて。といった流れです。観客論を揺さぶった村上君。と一緒にキャバクラ行ってぼったくりにあいたい。そんな気分です。