岐阜へ、ロンリーハーツクラブバンド

▼お昼についた。京都駅で乗り換えしたが、寒かった。伊吹山は白かった。米原を越えると、雪がなくなった。

▼実家には猫と犬と母と妹と弟がいる。動物園だ。ガラスの動物園とは程遠い。粘土の動物園。生命力が凄い。可塑的である。参った。参りました。母は帰省するたびにいろいろなものを見せびらかしてくるが、今回最もびっくりしたのが、母のアイフォンに入っていた母がピアノを弾いている動画。自分で撮影したらしい。まあそんなことぐらいでは全く驚かないのだけれど、何とその曲は僕の大好きなゴルドベルグ変奏曲だった!母は私がゴルドベルグ好きなことを全く知らなかったらしい。このコインシデンスに吃驚し感動した。ついでに間違った音に関してはいろいろと指摘もした。もう年だし、ピアノを弾く機会も少ないので、弾く速度が遅い。そこに僕は母の衰えを感じつつも、そのたどたどしいテンポに、深みも感じる。晩年のグールドと比較したらあれだけれど。

▼夜は後輩高木の働く楮へ。「山眠る宵のお晩菜」。彼女大喜び。その後母の店へ。ツイストを歌い忘年会をしていた中国人を盛り上げる。その後昔なつかしの曲をいくつかアイフォンから流しておじ様方を盛り上げる。母の生ゴルドベルグも聞く。高木のサザンも聞く。彼女のジャニスも聞く。タンカレーを飲む。ラフロイグを飲む。チープトリックのビートルズ完コピを見る。2時にイタリアンも食う。あまり使わない言葉ですが、最高な日を過ごした気がします。