は!

▼そういえば僕は、このアーティストが好きだった。大学性の頃聞いた、子どもの笑い声と「オレンジ」って言ってる感じの曲に、かなり痺れ泣き戦き震え怖れたのだった。あまりに聞いていて気持ち良かったので、何かわざと違う方面(おそらくフリージャズ)を聞こうと頭を振り絞り頑張った記憶がある。まぁじっさい、フリージャズは今でもかなり好きなのだが、しかし、何か身体的に好んでしまったモノからの逃走ってあるなぁ、となんとなく思った。自分の好きだったモノを身体で思い出す、もしくは身体が好きと覚えていたことを口元から出るぐらい明瞭化させる。つまりは、単純に好きであることを、単純に好きであると言えるこの感覚。そんな事を、僕はちょっと忘れていたように思う。しかし、今後もちょいちょい忘れるのだろう。できるだけ正直であれ、って事だとは思うが、これがなかなか難しい。意識下で正直であることを、このアーティスト聴きながら、僕は思い出そうとしている。

ちなみに、「は!」って言う時、本当に動くのは頸部から上だけ、と言うことに気付いて僕は何だか今感慨深い、独り。