オーディション終了、ケルビン

▼オーディション終了しました。結果は近日中に連絡し、さらなる近日中に出演者発表をWEBにて行います。よろしくお願いします。

▼しかし、オーディション色々と考えさせられた。その事について論考した文章を書いたのだが、何かの間違いで消去してしまい(日記上に下書きとして保存したつもりだったが、、、僕のボタンの押し間違いだったのだろう。。。)、今とても悔しい思いをしている。独白の問題とか、チームプレーの考え方とか。WSとオーディションは違うので、進め方がまるで違っていて、勿論僕のダメに対して何発で応じられるのか、といった適応性も見る事は見るけれど、作品を作るのでも無いのだから、それほど沢山ダメを言う必要性も感じられず、ただただ見ているだけとか、少しの指示を出してやっぱりただただ見ている、といった時間が多くなってしまったことを少し考え直している。ん〜、どういうものが良いオーディションなのか。もっとあーだこーだ言って、盛り上げながら、自分の演劇観を伝えるのもオーディションには必要なのだろうか。しかし、伝えたとして、その人が「なるほど、この主宰はこう考えるのか」となって、自分を変革しようとしても、それは本来その人が持っているモノではない。セリフを読んでもらっている時よりも、素の状態を見ている方が俄然面白く、セリフってのは料理で言う漬け置きみたいな事をやっぱりしないと、誰が読んでもそう大して面白くはならない。一発で読んでとんでもなく面白いものを提示する役者も稀にいるだろうが、そうそうはいない。また、オーディションを受けている側でもセリフを豪快に読むことを少し恐れている部分がある。それはつまり、空気を読むといった事で、オーディションと言う場の空気を読まずに、ただただ飛ばしまくる人はちょっと変だ。でも、その「変」が思いっきりぶっ飛んでいると、つまり僕の想定外まで飛んでっちゃうと、それはそれで受け入れられたりもするから、なんだかよくわからない。

▼とか色々書きながら、素敵な出会いが多くあったので、僕は満足している。僕が知っているオーディションで、某映画製作会社の面接なんだけれど、僕の知り合いが受けに行ったのだが、最終面接は、体育館みたいなところに集められて、数十名が舞台にならび、「はい、なんでもいいから、目立って」と言われて、10分が過ぎて、オーディションは終了したらしい。これなんて、まさに「ただただ見ている」パターンで、単純明快さが心地よいのだろう。しかし、演劇の場合は、これでOKとはならない、と思う。。。何にせよ、僕のイメージに合致する人、もしくはそのイメージからとびぬけちゃってる人が合格する事は間違いない。そういうものか。何か、堂々巡りだ。

▼話題は一気に変わるが、ゲリラ豪雨のため、日本の気象もずいぶん変化してきた。先日、近所でかなり凄まじい雷の音がした。どこかに落雷したのだ。その時の音をなかなか文章化できないが、とにかく凄まじい音だった。痛々しい音といったらいいだろうか。で、その影響かわからないが、部屋の電気がつかなくなった。チカチカし始めたのだ。(ただの寿命だよそれは。)なので、電球を買いに行くと、市販されている電球と言うのはだいたい3色に分かれている事を、改めてじっくりと想った。昼白色、昼光色、電球色。調べると、その三色の中で電球色が最もケルビン値が低いらしい。なんだ、ケルビンって。全く分からないが、とにかく温もりを求めて電球色にした。実際、部屋に戻りケルビン値が最も低い電球色の蛍光灯を取り付けた。するとなんだろう。部屋がきわめてノスタルジックな色合いを帯び始めた。まさに「落ち着きのある空間」が出来上がったのだ。これでは、なかなか部屋を汚くする事が出来ない。こんな落ち着きのある空間が汚れていたら嫌じゃないか。これは怠け癖のある人に是非お勧めしたい。部屋が散らかって仕方がない人、この電球色の蛍光灯に変えてみてはいかがだろう。落ち着きのある空間と散らかった部屋は不釣り合いだ。電気の紐を引っ張った瞬間、あなたはきっと恥ずかしくなる。「こんなに落ち着きがある空間なのに、私ったら・・・」。そしておもむろに掃除を始めることだろう。そして、片付け終わったときに、改めて電気をつける。電球色があなたを包み込む。カーペンターズとか聞いちゃうかもしれないが、まぁその辺は任せる。そして調べていくうちの、色温度といった言葉も見られた。やっぱりここでもケルビンが出てくる。つまり、色温度を表す単位がケルビンらしい。面白いのが、寒色系の色温度は、暖色系よりもケルビン値が高いらしい。ちなみに、電球色のケルビンは約3000K。日の出・日の入りも同じぐらいのケルビンとある。つまり僕の部屋は、いつも日の出・日の入り状態って事だ。富士山的に言えば、僕の部屋は常に「御来光状態」と言える。なんだか有り難い感じがするが、誰も拝みはしないだろう。逆に拝まれたら困る。