セキ☆ララ/松江哲明監督

車で岡山のラブホへいくシーンが、長めに回されてるんだけど、すごく感じ入るものがあった。ちょっと泣きそうだった。そして作品とはあまり関係ないが、オーディオコメンタリー撮影の日のおまけが付いてるんだけど、それを見ると監督の個性がよくわかる。園子温監督は、やっぱり怖そうだ。俺もうどん食いたい。
で、彫塑でいえば、明らかに「彫」の手法で真実だろうものを抉る手つきには参ります。もちろんそれは、純粋に彫ってるわけでもなく、当たり前にドキュメンタリーも嘘はつく事は周知の事実となったけれども、それでもその嘘の付き方が、全然許せる可愛い(逆説的には鋭い)もので、本当は嘘付きたくなさそうな体温(面倒な事には関わること無く、且つ一人称で好き嫌いが言える気持ち)が、ばっちりいろんなとこで感じられたりもして、これはいよいよ心に強く訴えかけてくるものがあるなぁ、と思った。大好きな彼/彼女と是非観て下さい。で、観た後は、個々人で赤裸々に。