かえるとこ

▼木曜日、金曜日は観劇していた。貝を棒で、に客演していた真塩にどちらの作品でもあった。お客さんとして。金曜日の観劇後、真塩、加藤、神藤とで少しだけお酒を飲む。神藤が鞄の中に偶然にも?ワインを持っていたので、四人でそれを開ける。終電で帰った。神藤の終電検索が、かなり笑えた。

▼土曜日、日曜日はアトリエS-paceにてヨヴメガネの稽古。来週本番。ちょっと解説します。1話目「屋上からの、水ぶんぶん」、森本君の作品です。男と女の二人芝居。森本君の作品は、かなり特異な匂いを放っている。現代詩に近い。あっちは、そっちで、そっちは、こっちで、どっち、こっち、そっち、そうーです。といった作品。女性の月の満ち欠けを超圧縮したような椿里緒さんの演技が魅力です。受け手役、男性役のイセチ君も、ゆっくりと丁寧に、受け皿となっています。女性が濡れるのは、男性を受け入れる準備が出来たとか出来ないとか。ぽたぽたと零れていく女性の想い。男は、ドーンと屹立しながら、水を浴びたがる。

▼2話目以降の解説は、また時間あるときに書こうと思うが、今回のヨヴメガネの作品において、以下のような言葉を思い出したので、引用しておく。

赤子が母の胎内を出る時の呱々の声は、はたして闇から光の世界に入った喜びの声であろうか。胎内の羊水から空気の中に放り出される窒息感と非連続化の悲しみの声でないと誰が言えよう。(丸山圭三郎「言葉・狂気・エロス」)