変温動物

▼中学か高校の生物で、変温動物と恒温動物がいるってことを知ったとき、僕は何か妙な気分になった。人間は恒温動物になるらしいが、僕は自分をかなり変温動物だと思っている。季節の変わり目で風邪をひく。今年は酷い。なんだこれは。汗をかきながら、笑っている瞬間が最高に幸せだ、って事に気付いた。ハード面が変わって、便利になる一方で、ソフトが脆くなって、神経症はアナタだけじゃない!、といったポスターが駅構内に貼られたりする。リストカットすれば、ある程度血液は暖かいだろうけれど、ぬるま湯の嘘臭さは、小島よしおがあの事件で教えてくれた。you tubeは基本10分だったと思うけど、するとあれを見て育つ皆の忍耐が10分以下になる可能性が少し出る。A地点からB地点までの移動を15分でしたとして、その行為を見せつけるような演劇があった場合、多くの者がB地点まで辿り着けなくなる。辿り着けない事を意図した15分の場合でも、その行為自体に何ら面白みを感じなくなってしまうのかもしれない。何も起こらない、といった事が一つの事象として受け入れられる文化を作っていかなければ。未来派が最速を求め無意味性に行きついたのとは、話が全然違う。味わうための時間を、もっとどこかに。