今週

高嶺格氏の作品は、どうしたことかってくらいに面白かった。僕はこの週末東京へ行き、小指値とサンプルを見ようと思っていたのだが、関西にとどまって良かったと想う。この作品は、あーだーこーだ、こーだーあーだと話したい作品。観劇後、実に美味いお酒が飲めました。

▼NYにいた神藤が帰ってきた。まだ、稽古での彼を見て無いので実感がわかない。しかし、帰国した次の日に僕らと飲んでその次の日に宮城さんのトークをシアトリカル應典院で聞けるなんて、関係者ながら羨ましいばかりだ。とにかく、おかえりなさい。

▼宮城氏のトークも好評のうちに終わった。とてもフランクな宮城氏のトークっぷりが、本当に痛快で、「棒に振って演劇・・・」といったチラシの文句通りの、豪快そして繊細、宮本武蔵みたいな凄い方だと思った。本当にありがとうございました。

▼想い立って、増村安造/盲獣を鑑賞。神藤が帰国なので、アメリカ演劇を学び返そうと、『境界を越えるアメリカ演劇』を借りてくる。

▼一つの企画を動かすのは、決して一人の手ではどうにもならない。何所かに、いや目の前に、きっと賛同者がいるものだ。しかし、日々に忙殺された人間は、その差し延べられた(かもしれない)手の一つ一つを見失ってしまう。握ればおそらく湿っぽく汗っぽいその手の温もりに気付くのは、いつのことだろうか。感傷的過ぎるけど、そんな事を思った一週間。