Alejandro Franov/Khali

先月遂に国内盤が出た。ま、輸入盤でもどっちでもいいけれど、国内盤だと解説やコメントが入るのがうれしい。フラノフのコメントが載っており、「アクセソリオン」についての記述がある。最初の文にはこうある。

私のCDには、その時私の人生に起こっていた物事が少しだけ形象されている。

こういった事を恥ずかしげも無く言ってしまう姿勢が良いと思う。

先日の誰ピカでお笑い戦国時代の話がやっていて、ビートたけし島田紳助が当時のB&Bに対してどういった距離を感じ、どういった作戦で臨み、自分たちの方法論を獲得していったかの話があった。技術の笑い、魂の笑いといった区分けを島田紳助がしていた。そこで彼が言うには、尾崎豊が生きていたとして40歳で15の夜は歌えないと。凡庸な意見に思えるが、慧眼だ。これは、太田省吾氏が「舞台の水」の序に代えて記した「真実について」と同じような意味合いで捉える事が出来ると(私は)思う。そんな事を考えながら、フラノフの最新作を聴く。フラノフのコメントの最後は、こう締めくくられる。

「カーリ」は私に誇りを与えてくれる。すべての方向に向け成長していく大きな根を私に感じさせてくれるのだ。