釈迦釈迦釈迦釈迦

▼一人の時間と二人の時間と三人以上の時間と、皆さんどういったバランスになっていますか?僕は個人的にこの比率を70%、15%、15%ぐらいにしたいのですが、最近は2%、5%、93%ぐらい、ごちゃごちゃになっています。(三人以上の時間に稽古は含みません。)嗚呼、困った。もっと家に帰って落ち着いて、物事についてあれやこれや考えたい。

▼人を成長させるのは、一人の時間をどう使うかにかかっている。活版印刷が発明される前、本はみんなで読むものだった。しかし、活版印刷が出来て、本は個的な時間を要するものになった。僕自身、もっと個的な時間を要されたい。もっと個的な時間の要請に答えてあげたい。一体、俺は何に煙を巻かれているのだ。飲み会の席で学べる事は、「みんな人間間だぁ」ってなぐらいである。例えば、知的好奇心を刺激する話にあったとして、飲み会の場でいきなりメモを取る人はいないだろう。せいぜい名刺交換が関の山。しかし私は名刺を持っていない。持つ代わりに「frpnでググって下さい」と言いたい。いや、言っているかもしれない。これは、相手に失礼だ。困り者。私は名刺を余り持ちたいとは想わないが、名刺交換はしてみたい。この欲望はかなり捻れている。しかし、多くの人が私と共通の考え方をしていると、勝手に信じ込む。だから、この捻れを補正するためにも、私は「名刺を持ってくれている人」が必要不可欠だと考える。「名刺を持ってくれている人」は、いつも名刺を持っているのだ。しかも、多数の人の名刺を持っている。そして肝心の名刺交換の際、隣からさっと手を伸ばし、名刺をその人に渡す。

▼私は何を書いているのだろう。こんな垂れ流しパンダは良くない。でもLマガの最新号の表紙のパンダは可愛い。といった事以上に、Lマガの構成が変わった。ジャンルの区分けが(基本的に)なくなったのだ。これは良い。ノーボーダー。今の情報過密時代にあって、読者のために区切り線を付けてあげるのではなく、逆に種々雑多な情報の中から、自分たちが良いと想ったものを、一同にどどんと紹介し、文化融合をはかる。これは、中東系の雑貨屋さんに特徴的な手法だ(と想う)。あっちも良いしこっちも良いし方式と呼ぼうか。カルチャーポット。唸った。

▼私たちFrance_panが出場するspace×dramaの存在を皆さんご存知だろうか?知らない人も多いんじゃないだろうか。不安である。ここをみれば、space×drama(以下sd)の歴史が若干わかるが、ナビゲーターが何故か僧侶だ。これが怖い。その名もオシャカスキー。大丈夫か、應典院。心配である。以下、オシャカスキーとは誰であるのか、オシャカスキー自身が語っている箇所があるので、引用してみよう。

拙僧は、ロシアからやってきたオシャカスキーであーる!元来は、仏教研究者であったが、研究熱が高じて、出家いたした。現在は、シアトリカル應典院のスタッフとして、仏道を日々、探求しておるしだいじゃ。

「であーる!」ときたのである。どうしたらよいものだろうかしらん。極寒のロシアに生きた人が日本語を真面目に勉強習得し、得意げに放った言葉が「であーる!」だった時、かけてあげる言葉は、「あ、そう」だ。ある意味、殺意すら覚える。しかも、そんなオシャカスキーと対談しなければいけないかもしれない。既にspace×drama2007の参加団体、例えば旧劇団スカイフィッシュの小嶋氏は対談を終えている。その対談記録がここにある。見て欲しい。これは私の想像でしかないが、途中で数回小嶋君はオシャカスキーを思い切り殴ったのではないだろうか。大人の事情でそういった部分は編集され、あのようにアンバランス(故に面白い)対談が出来上がったのだろう。奇跡としか言いようがない。

▼ちなみに、space×drama2007公式ブログといったものもある。しかし、背景がどうも暗い。どうなんだ、このセンス。祭りの匂いが一切しない。暗い祭りも地下音楽にはあるが、悪意としか感じられない暗さだ。早く背景色を変えて欲しい。ブログの執筆は曜日性になっており、France_panは日曜日を担当している。過去二回書かせていただいた。何故か短い戯曲も載せた。よろしければ、一度ご覧下さい。手触りがわかるかと。ここです。