ヒト/モノ、ゆれる/ゆるみ

▼好きなモノは言いやすいけれど、好きなヒトってのは声に出して言いづらい。そこには様々な思惑がある。モノへの責任は特に負う必要も無いが、ヒトに対しては何かしらの責任を負わなければならない。そんな風に想っているヒトは多い。みんな距離を置いて生きていく方が楽だから、ヒトを好きとは言わない。言うとしても、「踊る阿呆」だけかもしれない。でも、僕は踊りたい。無防備に好きと言えるアソビが欲しい。ご承知の通り僕はオトナ嫌いだけれど、それと言うのも、彼らはそういうアソビが少なく、自分のテリトリー意識が激烈だからだ。「もっとゆるめ」、どうしても緩め/弛めないものなんて意外に少ない。かちかちの中にゆるゆるよりも、ゆるゆるの中にかちかちだ。

▼さて、私は自分の弟が好きだ。『ゆれる』を見ても、私は弟が好きだ。ゆれたとしても、ゆれるからこそ、私は弟が好きなのだ。そんな弟の誕生日が先日あった。気付いていたが、全然連絡できず。とうとう2日も過ぎてしまった。彼から学ばされる事は多い。真剣とお馬鹿の狭間。ゆるみ。

ゆれる オリジナルサウンドトラック