煽情

▼役者力を考える。それは、もう言ってしまうが、努力だ。演出家に判る努力が無いといけない。稽古場は検証場である。実験場である。それぞれの素材があってこそ、実験は成り立つ。役者が稽古場にて何かをする事を敢えて「報告」と呼んで見よう。岸田戯曲に挑む上で、個個の報告は欠かせない。もちろん、私も指令を出す。私の指令をこなした上で、新しい「報告」を期待するのだ。もっと役者には報告して欲しい。

▼加藤、本條、濱本の報告は最近なかなか良いものがある。濱本は、バイトの関係上、身体が弱りがちで、妙にイライラする事も多いが、昔に比べて大分役者意識が変わった。そして、本條の報告はなかなか凄い。加藤の身体の報告も面白い。さぁ、あとは永見だ。永見の報告を期待している。(と、此処に書いても彼はPC持ってるくせにインターネットに繋いでないので、私のブログを一読もしたことが無いという。なんか、悔しいぞ。)

▼客演さんの報告も期待しなくては。もっと煽ろう。人間は基本的に腑抜けだ。俺も腑抜けだ。煽って煽られて。そういう関係で成り立っている。岸田を國士ちゃんと煽るケラリーノ・サンドロヴィッチ。本当に大きな存在。先日、VHSだが、男性の好きなスポーツを見た。ロマンチカが踊って男を煽る。俺も煽られたい。そういう意味では無いが。