Gの力

▼今更言う事でも無いが、G-mailの威力を実感している。私は今、全てのメールをG-mailに集約し、物事をテキパキと考えようと努力している所だ。リリースされたばかりのThunderbird2.0何かも入れて、何とかその二つを連動させんと獅子奮迅。自分のPCさえ買ったことが無い、持った事が無い私は、一体何をしているというのか。誰か、PCを作って欲しい。

糸井重里池谷裕二著『海馬』を読み終わる。最後の方に進むにつれて、なんだかわからないけれど、とても胸が熱くなってしまい、滂沱の涙が嘘だけど込み上げてきた。僕は、精神的に駄目なとき、人間について科学した本を読むことが多い。大学時代、猛烈な欝状態に陥いったのだが、時実利彦著『人間であること (新書)』 を読んで随分快復した。別に今、精神的に駄目だとは想っていないのだけれども、『海馬』を読んで、色々な事がすっきりした。勇気が出た。団体について(France_panの事じゃないです)思考を巡らす今日この頃だが、「可塑性」といったキーワードが色々な事を解く鍵になるはずだ。海馬、ばんざい。

口ロロの北京ダックのカバーにはやられた。心の奥底を突かれる想い。「心とは、身体を切り開いても出てこず、結局は『脳が活動している状態』が心ということ」って『海馬』には書いてある。それは、「車を解体しても『スピード』は見つけ出せない」といった秀逸な比喩で語られる(池谷)。本見ながら書いて無いので、大体そんな事が書いてあるのだが。まぁ、しかし、心の在り処を探したいって想うんですよね、みんな。僕も演劇活動を通じて、そういったものは、何とはなしに探りたいと想うし。ま、心の旅路みたいな、表面的に胡散臭い感じじゃなくって、もっとちゃんとした、土っぽい、じめっとしながらも、しらっと考えられる、そんな人に、私はなりたい。

▼宣言する力。じゃんじゃんみんな宣言していこう。叫ぶ詩人の会ってのがあったが、もうこの際詩人でも何人でも良い。意味無く宣言するのだ。「世界を平和にします」と宣言する人もいれば、「上手な肉じゃがを作れるようになります」と宣言する主婦もいる。「君を殺す」と宣言する人もいれば、「君を愛す」と宣言する人もいる。(何だこの例えは!) 今年の抱負を1月1日に宣言する人が一体どれくらいいるのか、全然わかりませんが、宣言するのに遅すぎるなんて事は全く無いのです。90歳のじいちゃんが「今年は水上スキーをマスターする!!」と言っても良いと想う。みんな「あああ」とか言っちゃうと想うが、それぐらい宣言する力は偉大って事なのだ。これがもし「今年は水上スキーをマスターしようかと…」では弱い。「今年は水上スキーをマスターしろ!!」では良く判らない。「今年は水上スキーをマスターしようよ!!」では即即身仏だ。受信者も発信者も。書いている僕も、意味がわからない。

海馬 脳は疲れない (新潮文庫) [ 池谷裕二 ]

人間であること (岩波新書)

人間であること (岩波新書)