客演について

▼木曜日はパフォーミングアーツの世界の授業。ここのブログでも何度か書いたけれど、これとても面白いです。今週は担当平田オリザ先生。文化とは何かについてお話されていた。とってもためになるんです。誰かが誰かを知っているコミュニティの想像/創造。
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/

▼そして夕方は稽古、と言うかFP会議。加藤宅にて僕と加藤と本條。今後の体制について話し合う。もっと人集まって話したい。

▼客演について考えた。客演さんの稽古場に行く事は何ら悪い事じゃ無いと想う。寧ろ、もっと積極的に稽古場見学ってものは、関係者間において(部外者に対しても勿論)能動的に公開されるべきだ。頑固親父のラーメンの味とか言った理由で稽古場を閉ざすのも判るけれど、せめて自分のところのメンバーが出演する稽古場に行くのは、許されるべき行為じゃないでしょうか? 僕は、自分のところのメンバーが観た事も聞いた事も無い集団の芝居に出ることは、現状問題何度もあるけれど(逆もまたしかり)、この腐りきった相互補完的客演状況(一切の発展系無)は、どうにかしないといけないと想った。じゃれあってじゃれあって。結局、「のびた。メンバー足りないから、野球やろうぜ」的な客演状況でしかない演劇シーンは一杯ある。現状、そういった補欠的客演状況を他愛無いレトリックで巧く回避して、騙し騙され客演をするって言うのは、もう悲劇的だ。僕は、そういう悲劇に巻き込まれたくないし、そういう悲劇に誰も巻き込みたくない。心底そう思う12月。しかし、手練手管を駆使して普通の人を騙し入れるのも、土台乏しい日本の若手小劇場文化における常套句。そしてわざと騙されておくのも一つの手。唸。

▼基本的に僕は、と言うかフランスパンのメンバーは、義理で芝居を見に行く事を殆どしない。特に、僕、本條、加藤はそういう事を余りしない。金銭問題が一番大きいけれど、本当に観たいと想った芝居しか行かない。この是非は問われるべきかもしれない。でも昔々、とある芝居(永見客演)を観に行き、とても疑問が多い作品だったので「演出意図が知りたい云々」とアンケートに厳しい事を書いたら、間接的に永見は叱られた。意味が判らない。