台本、脚本、戯曲

▼ひょんな事から、厚生年金会館にて急遽芝居を見る事に。嗚呼、やはり。商業演劇のダメな部分を全て集約したような、ある種ダメ演劇代表ですって感じだった。いびつな正五角形を描いている。そして、当人である彼は虚構劇団と言う劇団を旗揚げするらしい。その名前のスキゾ・パラノ（古い？）な感じは最高に良い。役者では安原義人の演技、終礼時の感じ、大変素敵だった。

▼まず、ドラマ全体を通して圧倒的に劇的な瞬間が無い。何故無いかって、演出が作ろうとしていないから。汗は全く見えない。カメラを気にして演技をしているようなぬるい感じ。そして下ネタが（逆上的に）多い。昔の我を見た気がした。もう下ネタは辞めよう。もしくは、やるなら徹底的に下品にやろう。演出に関して、やはり彼に演出能力は無い事を知った。ただ、ブラックライトを使った中途半端な場転/暗転の多様でメタ構造を諸々だしまくり、一般客レベルでのメタ解釈をぼんやりと可能にしたのは良。曲のセンス無し。

▼彼は敷衍の人でしょう。そういう意味では大変評価できます。しかし、一般人は其処まで無能ではない。学校の教科書と言うものは最底辺レベルに作られているが、国語の教科書に載っている文学作品や評論等が最底辺レベルかと言ったら違う。そういう事だ。彼はそれを余り理解していない。故に、商業演劇の代表と言って良いだろう。果たして商業的に成功しているかどうかはさて置き。逆説的に励みになりました。

▼癪だ。癪ショック。

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でも見ながら、癪癒す。と思ったら、アンジェラ・アキがコメントしてる！　こういった癒され方は不本意だったけど、ライブ見てしまった。でも、やっぱり、僕はバナナマンが好きです。