Re:風邪

▼久しぶりに風邪をひいた。そして色々と思う事があった。

▼リアルって何?という質問が今までどれほど繰り返されたか判らないけれど、とりあえず僕にとってビョーキはリアルだ。いつもと全く違う角度から自分の身体性、心身の状態を知る事が出来る。そもそも、一般の人が自分の身体性に気付くのって、箪笥の角に小指を打った時とか、朝の放尿はトイレの中心を絶対に外れる時とか、些細な場面で自分の心身のある一点を偶然見出すぐらいで、それはある一点ってぐらい特長的では無い点なのである。それはただの事象であって、そこから自分の「生」まで視野を広げる事は、まず無い。(箪笥に小指を打って、小指が生きている、と感じる人はいない。)

▼僕の今回の作品、Re:ビョーキは、そういった病気とは全然違う視点から創作されているので、風邪の僕が、今から自分の病気で思う事を綴ってもあまり意味は無い。事も無いけれど、何だか億劫である。だから、半ば強引にビョーキと病気をくっつける。

▼僕がビョーキと思っているもの。それは、現代人が現代社会の中で麻痺されてしまっている感覚等の事である。自分が一体「何者だったのか」。それを忘れ去ったように現代人は生きているように思えて成らない。TPOに合わせて自分を演じ分ける能力に長けている現代人。その真逆にニートやひきこもり、そして鬱病などがある。この差は一体なんなのか。何故こういった差が生まれたのか。

▼頭がぼーっとしながら書いているので、支離滅裂に。

▼目的を持って生きる人は無目的に生きている人より素晴らしいのだろうか? モラトリアムって言葉があるが、成人式って言葉があるが、いつから人は人に成るのか。人以前の、コドモ状態の時、人は何を欲しているのか。嗚呼、疲れてきたよ。

▼独りHが好きな女。マニュアル人間の女。サラリーマンを辞めた男。フツーの男。そんな四人がでてくる話です。事件は毎日起こってます。だから、人一人死んだって何とも思いません。誰が何を妄想してようと関係ありません。仕事辞めたって、全然びっくりしません。新聞の情報だけで現代を切り取ろうとしても、何も見えてきません。だんだん話がずれてきたところで、チョムスキーの言葉を。「ニュースも一つの商品だ。」

▼本当に風邪ひいてるんです。火照るんです。汗流れます。関節痛むのです。よく食べてよく眠ります。お見舞い有難うございます。でもライチは嫌いです。